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黒海沿岸地域

サムスン

サムスンは近代の産業都市で、何世紀にも渡りこの地域の主要な港町となっています。近隣地域で作られた産物は、毎年サムスン貿易産業フェアが開かれるこの都市から出荷されます。サムスンは、1919年の5月19日にアタチュルクがアナトリアの防衛軍を組織するために上陸した際に、トルコ独立戦争の中心地となった都市です。アタチュルク博物館にはこの戦争に関するさまざまな遺品や書類が保存されています。

市内の公園には、共和国の創設者を讃えた騎馬像がそびえ立っています。14世紀のパザールモスクと19世紀のビュユックモスクは異なる2つのトルコの建築様式を反映しており、興味をそそられます。考古学博物館はウキステペからの出土品に加え、古代のサムスンの呼び名であったアミソスとドゥンダルテペの工芸品が展示されています。

小さな港町であるユンイエは黒海東岸部で最も素晴らしい保養地の一つで、美しいビーチとキャンプ施設が自慢です。18世紀の珍しい市庁舎も見逃せません。

オルドゥへの道沿いにあるファトゥサの先のチャムブルヌ岬には、現在は美術館となっているビザンティン時代のジュイソン教会の遺跡があります。伝説では、アルゴナウテースが金の羊毛を求めてこの地に降り立ったと言われています。オルドゥまでの風光明媚な50kmの道のりの間には、美味しい紅茶を出すシーフード・レストランが点在しています。また、ヤルキョイの特産品である巻き貝も非常に美味です。

バビロニアへの出征から帰還した「クセノポンの1万人の兵士たち」の生還者たちはオルドゥからアナトリアを発ちギリシャに退却しました。今日では、ここは緑の丘の麓に広がる美しい港となっています。現在は民族史学博物館となっているパシャオールコナック(邸宅)では、19世紀の裕福な権力者の暮らしぶりを伺い知ることができます。

オルドゥの周辺はヘーゼルナッツの主要な生産地であり、毎年9月にはゴールデン・ヘーゼルナッツ・フェスティバルが開催されています。チョコレート・ナッツ・キャンディーをぜひ味わってみてください。

町から2kmの地点にある18世紀の教会やギュゼルヤルのこじんまりとしたビーチも訪れる価値があります。58km南にある標高1,250mのチャムバシュヤイラ(高原)からは美しい眺望を楽しむことができます。標高2,000mのケイファランヤイラ高原も地元の人々に人気の避暑地です。

ギレスンにあるビザンティンの要塞の遺跡からは素晴らしい景観が臨めます。古くはジェラソスと呼ばれていたこの町からローマの将軍ルクルスがヨーロッパに向けて初めてサクランボの木を輸出しました。現在は博物館になっている18世紀の教会も一見の価値があります。

町の郊外にあるギレスン・アダス(ギレスン島)はアマゾネスに支配されていたと言われており、この説を裏付ける寺院の遺跡が今でも残っています。また、毎年5月にはアクス芸術文化フェスティバルが開催されています。

おきまりのコースから外れたい場合は、山間にあるベクタシュ高原やキュムベット高原を探検してみるのもいいでしょう。
ギレスンとトラブゾンの間、緑の繁る山と黒海に挟まれた ケシャップ、ティレボル、ギョレレ、ワクフケビル、アクチャアバットでは観光産業が盛んになりつつあります。

ギョレレでは、潜水艦の形をした肉とチーズの「ピタス」を味わうことができます。ワクフケビルではバター、アクチャアバットではキョフテ(ミートロール)が有名です。