ガイド

アンカラと中央アナトリア地方

アンカラ東南部

ネヴシェヒル は カッパドキア への入り口です。 街には、一番高い丘の上にあるセルジュク時代の城、偉大なヴィズィエル・ダーマット・イブラヒム・パシャのために建てられたクルシュンル・モスクなどの歴史的な建物があります。モスクとともに神学校、病院、図書館もあります。中庭にある沐浴用の噴水には当時の銘文が残っています。ネヴシェヒルの博物館には、地元の工芸品が飾られています。

300万年前 エルジイェス山 (3916m)と ハサン山 (3268m)の巨大な噴火により、ネヴシェヒルの回りの高原は石灰華、溶岩を含んだ軟らかい石、火山灰、泥で覆われました。風と雨によってこの脆い岩が浸食され、赤、金、緑、グレーなど色とりどりの円錐形やキノコ型の岩、穴の空いた峡谷など壮観で現実離れした風景ができあがったのです。
ローマ時代にカッパドキアとして知られていた ギョレメ国立公園 は、周辺の自然を損なうことなく人間の手の入った世界でも珍しい地域です。岩をくり貫いた住居は紀元前4,000年に作られたものです。
ビザンチン時代には教会や修道院が岩に穴を掘って作られ、その金色のフレスコが周辺の風景の色を反射しています。今日でも、円錐岩の洞窟住居と火山灰でできた家は、周りの風景に調和しながらとけ込んでいます。

ユルギュップ は洞窟住居が作られた岩の麓にある人気の観光名所で、カッパドキア観光の足場とするにはうってつけです。ユルギュップでは、岩の家での人々の暮らしぶりを知ることができます。
絨毯やキリムを買いたい場合は、街に数多くの絨毯屋があり品揃えも豊富です。店員達は、客にお茶やコーヒーやワインをすすめながら会話を楽しみ、絨毯と同じように表情豊かでカラフルです。もし観光や買い物で飽きたらなければ、ディスコなどの娯楽も充実しています。
また、ワインの名産地として、ユルギュップでは毎年10月に国際ワインフェスティバルが開催されています。
ユルギュップの50km南の ソアンル は、数多くの礼拝堂や教会、ホール、家屋、墓地のある絵のように美しい谷です。8世紀から13世紀に描かれたフレスコ画を見ると、ビザンチンの絵画技術の歴史を知ることができます。

ユルギュップの4km北の壮観な デヴレント渓谷 では、岩が風雨によって浸食され、尖塔、円錐形、方尖塔形になっており、妖精の煙突と呼ばれています。
2km西の チャタルカヤ渓谷 にある妖精の煙突は、独特なキノコの形をしており、街のシンボルになっています。

ギョレメ屋外博物館 は、フレスコ画で飾られた岩窟教会と礼拝堂が集まっています。ここは、トルコ中央部で最も有名な場所の一つです。
礼拝堂のほとんどが10世紀から13世紀(ビザンチンからセルジュク時代)に作られたもので、その多くに4本の柱に支えられた中央の丸天井があります。教会の北側には岩を彫って作られた墓があります。
ギョレメ で一番有名な教会は、最も小さく最も新しいエルマル教会、忌まわしい蛇がとぐろを巻いたフレスコ画の印象的なユランル教会、聖バルバラ教会、チャルクル教会です。中心から少し離れると、新約聖書の場面を描いた美しいフレスコ画のあるトカル・キリセ(留め金の教会)があります。 ギョレメの街は円錐形の岩と妖精の煙突がある谷の右手にあります。ここには、岩の中に作られたカフェ、レストラン、ゲストハウスなどもあります。店では、たくさんの敷物やキリムが売られています。
道に沿ってギョレメの外に出ると、この地域で最も美しい谷があります。角を曲がる度におとぎ話から飛び出てきたような形の岩が現れ、時の流れに思いを馳せながら長い間見とれてしまいます。 ウチヒサール 要塞のてっぺんからは、この地域全体が見渡せます。ウチヒサールの狭い通りに立ち並ぶ店には、敷物、キリムなどの人気のある土産物が豊富に取り揃えられています。 ギョレメの北側の道沿いにあるチャヴシンには、後陣の3つある聖ジョンのバプティスト教会と修道院があります。街には、礼拝堂と教会があり、岩で作られた住居には今でも人が住んでいます。 チャヴシンから ゼルヴェ には、妖精の煙突が並んでいます。残念ながら、浸食によって基礎部分が削り取られているため、ゼルヴェ渓谷の教会に入ることはできません。

クズルウルマック川沿いにある アヴァノス は、魅力的な建物が並び、手工芸品が有名な町です。毎年8月に、この町では創造的で陽気な芸術観光フェスティバルが開催されます。
ここでは陶器が最も有名で、工房で陶芸を体験することもできます。その他、織物や組み紐も作られるようになりました。アヴァノスを南に下ると、セルジュク時代の隊商宿の残るサルハンがあります。
ネヴシェヒル-ユルギュップ間の道路沿いにある、 オルタヒサール と洞窟要塞も見逃せません。 バルカン渓谷 の教会はギョレメ地方でも最も古い時代の物です。ハルラッチ渓谷の近くには、ハルラッチ修道院が10、11世紀から谷を飾っています。
オルタヒサールの北の クズルチュクル渓谷 は非常に美しく、特に夕暮れ時には息をのむような素晴らしさです。谷には9世紀のウズムリュ教会があります。

カイマクル、マズ、デリンクユ、タトラリン、オズコナック の地下都市は、迫害から逃れた7世紀のキリスト教徒によって使われていました。彼らはビザンチンの偶像破壊運動などの迫害を避けこの安全な隠れ家に逃げ込んだのです。これらの都市には穀物の貯蔵庫、馬小屋、寝室、台所、通気口などが完備されていました。今日では、明かりも灯され、カッパドキアツアーに欠かせない魅惑的な場所となっています。

アヴァノスの西にある ギュルシェヒル はヒッタイトの碑文が刻み込まれた岩があり、近くの ギョクチェテペ にはゼウスのレリーフがあります。ネヴシェヒルを南へ進むと、13世紀の聖ジョンの教会があり、さらに奥には洞窟の教会と礼拝堂のあるアチュクサライがあります。

山を越えて、カッパドキアの西にはローマ時代に カイザリア として知られた カイセリ があります。 この街は死火山である エルジイェス山 (標高3,916m)の裾野に広がっています。冬になると、スキーに最適なゲレンデができ、スキーヤーのための快適なホテルもオープンされます。

ビザンチンの要塞近くにはアナトリアに作られたセルジュク時代の最初の宗教複合施設である13世紀のフナトゥ・ハトゥン・モスクと神学校、マフペリ・ハトゥン霊廟があります。神学校は現在、ショッピングセンターとなっています。

セルジュクの建築様式に興味を持たれた方はチフテ・メドレセ(グヤスィエとシファヒイェ)を訪ねてみてください。ここはセルジュク最初の解剖学の学校で今日ではゲヴヘル・ネシベ医学史博物館となっています。そばには、美しいサハビイェ 神学校があります。

街の屋根付き市場の近くにあるのは、復元された12世紀のウルモスクです。チフテ・メドレセの北にあるハジュ・クルチュ・モスクは、1249年に建てられたものです。
カイセリは、アナトリアで最も重要な絨毯とキリムの産地です。最も有名な絨毯の産地は ビュンヤン 、最も有名なキリムの産地は ヤフヤル です。しっかりと織られた花柄の敷物は何世紀も昔からの伝統品です。カイセリの絨毯は地元の絨毯店で手に入ります。

ウフララ谷 の メレンディズ川 は、土手が浸食されてできた印象的な渓谷です。
フレスコ画で覆われたビザンチン時代の礼拝堂は、渓谷をくり貫いて作られています。よく知られているものには、アーチアルトゥ(ダニエル)教会、ユランル(アポカリプス)教会、スムビュルリュ(ヒヤシンス)教会があります。

ギュゼルユルトゥ の谷にもまた、先史時代から人々が住んでいました。
街に冠をかぶせたような ハサン山 のシルエットはとても綺麗です。谷の地下都市、岩をくり貫いて作った施設、建築物、教会、礼拝堂、モスクはカッパドキアと同じような特徴を示し、歴史的な繋がりを感じさせます。

有名な観光地であるギュゼルユルトゥの人々は親切で、宿泊施設やレストランも充実しているため快適な旅ができるでしょう。

ヒルファンル・ダム湖 のほとりの エヴレンにはフィッシュ・レストランがあり、湖畔で泳ぐこともできます。