ガイド

アンカラと中央アナトリア地方

アンカラ南部

コンヤは、現在もなお人々が住み続けるトルコ最古の都市です。ローマ時代にはイコニウムとして知られていました。12世紀から13世紀にかけての、セルジュク・トルコの首都であり、トルコでは主要な文化の中心地のひとつです。文化的、政治的、宗教的に発展を遂げていた時代にメヴラーナ・ジェラーレッディン・ルーミーが西洋では旋舞祈祷として知られるスーフィー教団をつくりました。緑のタイルの鮮やかなメヴラーナの霊廟は、コンヤで最も有名な建物です。霊廟と同じ敷地には、かつての祈祷所であった建物も残っています。この建物は現在博物館として、メヴラーナの写本など教団にまつわる神秘的な工芸品などが飾られています。毎年、12月の前半に旋回祈祷の儀式が盛大に行われます。統制の取れたトランス状態の旋回や白い衣装をまとった男たちのセマー(儀式)は見る物を神秘の世界へ誘い込みます。

アラエッディン・モスクは1221年に古代のコンヤ城の敷地内に建てられました。この時代の統治者であった偉大なセルジュクのスルタン・アラエッディン・ケイクバットはコンヤ一帯を支配していました。モスクの一角には、セルジュクの宮殿の跡があります。現在は博物館となっているカラタイ神学校では大胆で華やかなセルジュク時代の陶器を目にすることができます。

モスクの反対側には、1258年に建てられたインジェ・ミナーレがあり、正面口のセルジュク時代の素晴らしい装飾が目を引きます。セルジュク時代の物としては、その他にスルチャル神学校とサーヒップ・アタ・コンプレックスがあります。コンヤを訪れた人は、その考古学博物館のすばらしさに目を見張るでしょう。コユンオール博物館には、自然史に関する展示から古いキリムまで非常に幅広いコレクションがあります。博物館の敷地内には、イゼッティン・コユンオールの家が復元され、裕福なコンヤの家庭生活の様子を再現しています。

コンヤの10km北のシルレには、ビザンチン時代のアヤ・エレニ教会とフレスコ画で飾られた洞窟礼拝堂があります。北西にあるアクシェヒルは13世紀に頓知とユーモアの巨匠ナスレッディン ホジャが生まれたところとしてトルコ中に知られ、街には彼の霊廟があります。13世紀のウルモスクとアルトゥン・カレ・メスジディも一見の価値があります。サーヒップ・アタの霊廟は街の博物館となっています。

ベイシェヒルへ向かって南下する途中に、湖のほとりにあるエフラトゥン・プナールに立ち寄ると、ヒッタイトの珍しいモニュメントである噴水を目にすることができます。トルコで3番目に大きな湖であるベイシェヒル湖のほとりにあるベイシェヒルの周りにはセルジュク時代の興味深い建物があちこちにあります。湖の南西は自然がそのまま残るベイシェヒル湖国立公園になっています。モニュメントには、エシュレフオール・モスクと神学校、湖の反対側にある夏用のクバッドゥー・アバッドゥ宮殿があります。クバッドゥー・アバッドゥ宮殿の向かいのクズカレシ島には、中世の城がもうひとつ建っています。ハジュ・アキフ島は訪れる人にやすらぎと楽しみを与えてくれます。

コンヤの45km南にあるチャタルホユックは紀元前8000年の新石器時代の集落で、世界で最も古い街の一つです。考古学者は泥でできた家の屋根に空けられた穴が出入口であったと推測しています。アンカラのアナトリア文明博物館には、有名な神殿(復元)とともに現地から出土した女神像や新石器時代のフレスコ画が展示してあります。

かつてカラマン管轄区域の首都であったカラマンは、ペルシア語ではなくトルコ語を公用語として採用したトルコで最初の地域です。そしてトルコ語を使った詩を初めて創作した13世紀の偉大な詩人、ユヌス・エムレはまさにこの地に住んでいました。

周囲を取り囲む要塞はセルジュク時代のものですが、街で一番目立つアラブオール、ユヌス エムレとアクテッケ・モスク、ハトゥニイェ神学校はカラマニドゥの時代に作られたものです。