ガイド

イズミールとエーゲ海地方

イズミール

イズミールとエーゲ海沿岸地域

エーゲ海岸はトルコ国内でも特に地形の美しい地域です。エーゲ海の澄き通った水が打ち寄せる壮大な海岸線には、オリーブの果樹園や険しい岩山、松林に囲まれた広大で素朴なビーチなどが数多くあります。牧歌的な漁村が点在する中、庶民的なリゾートや古代文明の存在を証明する5000年もの歴史、文化、神話の遺産を持つこの地方では、自然愛好家、太陽を求めて訪れる人、写真家、スポーツ愛好家、船乗り、考古学者など、それぞれが楽しめる休日を過ごせるでしょう。また、海岸沿い全域にわたって、様々な価格帯の各種宿泊施設があります。

イズミール-ホメーロス誕生の地

トルコの「美しきイズミール」として知られるこの町は、船やヨットが寄港する細長い湾の先にあります。気候は穏やかで、夏の間は絶え間なく吹き続けるさわやかな浜風が、照りつける太陽を和らげます。海岸沿いにはヤシに縁どられた遊歩道や並木道が伸び、その奥には取り囲む山の傾斜を段階状に登るように建てられた細長い町があります。トルコ第3の都市であるイズミールの港は、イスタンブールの次に大きな港でもあります。国際的な活動が盛んで、年中活気に満ちているイズミールですが、特に国際アート・フェスティバル(6~7月)や国際イズミール・フェスティバル(8~9月)の開催期間中はイズミールの活気は最高潮に達します。

現在のイズミールの原形は紀元前30世紀に設立されました(現在のバイラクル)。

当時は、トロイと並んで西アナトリアで最も文化が栄えた町でしたが、紀元前10世紀半ばには、中央アナトリアのヒッタイト帝国に支配されます。紀元前10世紀のイズミールはスミルナと呼ばれ、イオニア連邦の主要都市の1つとみなされていました。イズミールの最盛期でもあったこの時期に、ホメーロスがイズミールに住んでいたと言われています。

紀元前600年頃にはリュディア人によって町が占領され、イズミールの最盛期も終わりを向かえます。
(イズミール、アゴラ)

リュディア人の占領に続き、紀元前6世紀にはペルシャ人に支配されながらも、イズミールは小さな町として存続して行きます。紀元前4世紀には、アレキサンダー大王の命令のもとにパゴス山(カディフェカレ)の斜面に新しい町が作られました。紀元前1世紀に入り、ローマ時代のイズミールは第2の最盛期を向かえます。ローマに続き、4世紀からはビザンティン帝国に支配され、この支配は11世紀のセルジュク王朝による占領まで続きます。1415年には、皇帝メフメット チェレビのもとに、オスマン帝国の一部となりました。