文化

芸術・音楽

民俗音楽

アジアのステップの流れをくむトルコの民族音楽は、オスマン朝のクラシックで洗練された宮廷音楽とは対照的です。最近まで、民族音楽に楽譜はなく“アシュクラル(吟遊詩人)”によって伝えられてきました。民族音楽とは異なり、オスマン朝の音楽は軍隊音楽で、現在はイスタンブールの“メフテルタクム(軍楽隊)”によって演奏されています。この音楽は中央アジアに起源を持ち、ティンパニ、クラリネット、シンバル、ベルを使って演奏されます。旋舞祈祷(メヴレヴィレル)の神秘的な音楽は、葦笛“ネイ”の幻想的な音色が印象的です。この音楽は12月にコンヤで開催されるメヴラーナ・フェスティバルで聴くことができます。

民俗舞踊

トルコにはそれぞれの地域に独自の民族舞踊と民族衣装があり、有名なものには次のようなものがあります。

a)ホロン:

銀の縁取りのある黒い衣装をまとった男性のみで踊られる黒海地方のダンス。ダンサーは手をつなぎ、“ケメンチェ(原始的なバイオリンの一種)”に合わせて踊ります。

b)カシュク・オユヌ:

コンヤからシリフケ地方に伝わるスプーン・ダンス。着飾った男女が手に持った木のスプーンを打ち鳴らしてダンスのリズムを刻みます。

c)クルチュ・カルカン:

オスマンによる街の支配を題材にし、剣と楯を使ったブルサのダンス。初期のオスマンの軍服を着た男性のみが登場し、音楽は使わず剣と楯の触れ合う音に合わせて踊ります。

d)ゼイベク:

エーゲ海地方のダンス。色とりどりに着飾った男性(エフェ)が勇気とヒロイズムをテーマに踊ります。